【特集記事】2020年に身に付けておきたいトップ10のプログラム言語 | プロマリ | プログラミング情報収集サイト |プログラミング教室 | リモートワーク

1. はじめに

プログラム言語を身に付けることは決して簡単なことではありませんが、時代と共に技術のトレンドというものは変化していきます。そんな中で2020年に世界的に需要が見込まれるトップ10のプログラム言語を紹介したいと思います。

適切なプログラミング言語の需要をリサーチし、そのスキルを身に付けることによって自分自身の価値を伸ばすことができます。求人検索プラットフォームであるIndeedでは、2014年から2019年の間に求人に表示される技術スキルを分析しました。

Indeed Hiring LabsのエコノミストであるAndrew Flowers氏は、この分析結果は、2019年のハイテク求人市場を牽引するものと、2020年に向けてどのプログラム言語の需要が見込まれるかを示唆するものと言及しています。

Indeedのレポートでは、500以上の技術スキル用語を使用して、2014年9月から2019年9月までのIndeed.comの投稿の職務内容をリサーチしました。

調査では、各プログラム言語の2014年時点のシェアと、2019時点のシェアを分析し、そのシェアがどの程度変化しているかをパーセンテージで表示しました。

調査の結果では、Pythonやデータサイエンスのスキル、そして一部のレガシーなスキルを含む特殊なプログラミング言語が2020年のITプロフェッショナルの成功への道筋であることが明らかになりました。

２. 調査結果

2.1 SQL

2019のシェア: 21.9%
2014のシェア: 23.6%
シェアの変化: -7%

SQLは、データの定義や操作・制御を行うためのデータベース言語の一つです。リレーショナルデータベース（RDB）で利用されます。

もともと1970年代にIBMでIBMのSystem Rに保存されたデータを管理するためにDonald ChamberlinとRaymond Boyceによって開発されたSQLは、現在、OracleのMySQLやMicrosoftのSQL Serverなどのさまざまなデータベース管理システムのデータを管理するために使用されています。

Indeedの結果では、2020年も、古くから使用されるSQLがもっとも世界的に需要が見込まれる言語でありつづける結果ですが、2014年から比べると、7パーセントシェアを落としています。これはAWS等のAmazon RDSの台頭によってシェアを落としていると見て取れるでしょう。

2.2 Java

2019のシェア: 20.8%
2014のシェア: 19.7%
シェアの変化: +6%

Javaは1995年に導入されたオープンソース言語であり、今日現在でも最も主要なプログラミング言語の1つです。Javaは、Sun Microsystemsによって開発され、後にOracleに買収されました。

Javaを使用すると、モバイルやWebアプリケーション、ゲーム、データベース駆動型ソフトウェアなどあらゆるアプリケーションが作成可能です。Twitter、Netflixなどの企業でも使用されています。

2.3. Python

2019のシェア: 18.0%
2014のシェア: 8.1%
シェアの変化: +123%

恐ろしいほどのシェアを伸ばしている言語がPythonです。Pythonは、データ分析およびAIアプリケーションで役立つオープンソース言語。その人気は、データサイエンスと機械学習の台頭により、テクノロジー業界で最も急増しています。また、プログラミングの世界へのエントリー言語としても最近は人気の言語の一つです。

2.4 Linux

2019のシェア: 14.9%
2014のシェア: 14.9%
シェアの変化: +0%

Linuxとは、世界で最も普及している、オープンソースのオペレーティングシステム（OS）。Linuxカーネルは、1991年にLinus Torvaldsによって最初にリリースされ、その後人気が爆発的に拡大し、AndroidモバイルオペレーティングシステムとChrome OSの両方をサポートしています。開発者はLinuxを独自の仕様に合わせて自由に使用、ダウンロード、または変更できます。これは、Linuxの人気と普及に貢献しています。

プログラムを学習している方あれば、Linuxのコマンドもブラインドタッチと同じようにコマンドを叩けると仕事が捗ることは間違いありません。

2.5 JavaScript

2019のシェア: 14.5%
2014のシェア: 12.4%
シェアの変化: +17%

JavaScriptとは、動的なWebページを作成する事のできるプログラミング言語です。通常はブラウザー上で実行されます。JavaScriptを使うと、ユーザーのアクションに応じたコンテンツの表示の他、ブラウザー上で表示される地図やグラフィックアニメーションなども表示する事ができます。

JavaScriptは、Webページの構築に使用される主要言語の1つであり、ゲームの構築にも使用できます。その柔軟性とパワーにより、今日最も人気のあるプログラミング言語の1つとなっています。

今のWebサービスはJavaScrpt抜きには語れなくなりましたよね。

2.6 Amazon Web Services (AWS)

2019のシェア: 14.2%
2014のシェア: 2.7%
シェアの変化: +418%

恐ろしいほどのシェアを伸ばしたのがご存じAmazon Web Services (AWS)。今日、AWSはクラウドコンピューティングのマーケットリーダーであり、コンピューティング、ストレージ、分析、開発者ツールなどの幅広いサービスに利用されています。今ではAWSを使うことによって、データセンターを用意することなくデータストレージにAmazonのクラウドを使用し、コンピューティングパワーを簡単にスケールアップやスケールアウトすることができます。

最近ではどこの現場に入る場合でもAWSを触ったことがありますかと必ず聞かれますので、エンジニアを目指す方であれば必ず身に付けておきたいスキルです。

2.7 C++

2019のシェア: 10.7%
2014のシェア: 10.6%
シェアの変化: +1%

C++は、1983年にC言語の開発元であるベル研究所が、C言語の拡張として新たに開発したプログラミング言語です。C ++は依然として非常に堅実なプログラミング言語であり、汎用性が高いプログラミング言語と言われており、近年では車の自動運転開発などの組込み系システムから、スマホアプリケーションやゲーム、WEBサービスのバックエンド開発でもよく使用されています。それゆえに言語としてのニーズが高く、扱えるエンジニアの需要も高い状態を保っています。

2.8 C

2019のシェア: 10.3%
2014のシェア: 9.3%
シェアの変化: +11%

Cは、1960年代後半から1970年代初期にカリフォルニアのベル研究所でUNIXオペレーティングシステムを記述するために開発された言語です。旧来から常に最も広く使用されている言語の1つであり、Cに精通しているエンジニアは、Indeedによると来年も引き続き大きな需要があることが分かっています。

2.9 C#

2019のシェア: 9.3%
2014のシェア: 8.3%
シェアの変化: +11%

C＃は、Anders Hejlsberg率いるマイクロソフトチームによって開発されました。 CとJavaの両方の要素を使用することでも知られています。C＃は、モバイルアプリケーション、ゲーム、およびエンタープライズソフトウェアで使用できるため、さまざまなアプリケーションの開発に使われている需要のある言語の一つです。

2.10 .NET

2019のシェア: 8.4%
2014のシェア: 9.9%
シェアの変化: -15%

.NETは、Microsoft社が開発したネットワーク上でアプリケーションを構築する基盤システムのことです。 2002年に初めて登場しました。今日では60を超えるプログラミング言語をサポートし、Webサイト、アプリ、ゲームなどの開発に使用されています。シェアは落としていますが、理由の一つとして考えられるのが、Appleやその他のAndroid等のOSの台頭の影響であることは間違いありません。

3. 終わりに

如何でしょうか。PythonやAWSの急増がやはり目立ちますね。急成長中のトップ10以外のその他のスキルを上げると、スクラムスキル（8番目、2014年から64％増加）、git（7.8％、148％増加）、機械学習（7％、439％増加）、Azure（6.9％、増加） 1,107％）、Docker（5.1％、4,162％増）があげられます。これらの技術もエンジニアであればスキルとして身に付けておきたいところです。